放射線技師として転職に迷った日々
放射線技師として働き始めて数年が経ち、やっと仕事に慣れた頃のこと。
スマホを眺めていると、SNSには同級生の順風満帆な投稿が溢れていました。
- 「〇〇に昇進した!」
- 「結婚して家を建てた」
- 「新しい車を買った」
一方で僕は、頑張っても給料は上がらないし、上司からは理不尽な要求をされたり…。
人と比べるのは良くないとわかっていても、つい比較してストレスが溜まる日々。
その結果、自律神経を乱し、「仙腸関節症(せんちょうかんせつしょう)」を患ってしまいました。
※仙腸関節症とは:骨盤の仙骨と腸骨の間の関節が原因で、座るだけでも腰や足に痺れ・痛みが生じる疾患です。

「今の職場って自分に合っているのかな」
そんな不安が頭をよぎり、今の環境しか知らない僕は、一歩踏み出して自分の市場価値を調べてみることにしたのです。
そこで利用したのが「転職サイト」です。
この記事では、医療職(放射線技師)の僕が使った4つの転職サイトについて、その特徴や使ってみた感想をまとめました。
また転職サイトを使って変わった仕事に対する考え方を記事にしています。



転職サイトって少し警戒するよね



上手く使えば自分の成長につながるよ
- 医療職の僕が実際に活用した4つの「転職サイト」の特徴
- 医療系特化型と企業系のサイトの違い
- 転職サイトを使って感じたこと
- 転職サイトから得た仕事に対する考え方
転職サイトで自分の市場価値を知る


最近よく言葉にする「自分の市場価値」。



市場価値って何?



自分の経験・スキル・実績なら「企業からどのくらい必要とされるのか」ということだよ
- 自分のスキルならもっといい求人がある?
- 今の給料は妥当なのか?
- 転職したらどうなのか?
これらを知ることは、今すぐ転職する気がなくても、自分の立ち位置を客観的に把握するために非常に有効です。
僕は、以下の4つのサイトに登録し、多角的に自分の価値を調べてみました。
僕が実際に活用した4つの「転職サイト」
| サイト名 | 特徴と活用した理由 |
| ジョブメドレー | 医療職の求人数が圧倒的。「医療分野での価値」を知るために使用。 |
|---|---|
| レバウェル(放射線技師) | 医療分野の専門職特化型。「同じ職での市場価値」を客観的に知るため。 |
| JACリクルートメント | 高年収・メーカー職狙い。自分の専門性が「企業」でどう評価されるか。 |
| ビズリーチ | 自分の経歴で、どんな企業から「スカウト」が来るか試すため。 |
「専門領域での自分の価値」
「企業における自分の需要」
そんなことを念頭に転職サイトを使用しました。
医療特化系


ジョブメドレー
まずは、医療現場における自分の「相場」を確認するために、「ジョブメドレー」に登録しました。
通常の総合転職サイトでは、放射線技師のような専門職の求人は埋もれがちです。
しかしジョブメドレーは医療・介護に特化しているため、効率よく情報を集められます。
ジョブメドレーの4つの特徴
- 医療・介護の専門サイト: 現場経験者が運営に関わっているため、職種ごとのニーズに強い。
- 直接応募型(サーチ型): エージェントを介さず、自分が気に入った求人に直接応募するスタイル。
- スカウト機能: プロフィールを登録しておくと、事業所から直接「うちで働きませんか?」とメッセージが届く。
- LINE・メール対応: 忙しい業務の間でも、スマホでサクッと新着情報をチェックできる。
実際に使って感じたメリット・デメリット
- ◎ 良かった点:電話に追いかけられない自由さ
-
一番のメリットは、「状況確認の電話」が不必要にかかってこないことです。 LINEやメールでやり取りが完結するため、職場でコソコソと電話に出る必要もなく、自分のペースで検索を進められました。
- △ 気になった点:技師の求人数とサポート面
-
医師や看護師に比べると、放射線技師の求人数はそれほど多くない印象です。 また、自分主体で進める形式なので、「履歴書の添削」や「模擬面接」といった手厚いサポートを求める人には少し物足りないかもしれません。
ジョブメドレーで周辺病院の給与や条件をじっくり比較したことで、
「あれ、今の職場の条件って、実はそんなに悪くないのかも?」
他の環境を知らずに不満でいっぱいでしたが、新しい発見がありました。
レバウェル放射線技師:専門職特化だからこそ見えた「本当の価値」
放射線技師は専門性が高いので、一般的な転職サイトだと求人は少なくなります。
「ジョブメドレー」で見つけた求人も思うような数ではなかったので、一緒に活用したのが、医療の専門職に特化した「レバウェル」でした。
ここで、技師(専門分野)としての自分のスキルが市場でどう評価されるのか、深く掘り下げてみることにしました。
レバウェルの4つの大きな特徴
- 医療・ヘルスケア特化: 業界を熟知したプロが運営。
- 専任アドバイザー制: 相談から入職後のフォローまで、一貫してサポート。
- 柔軟な連絡手段: 電話だけでなくLINEも活用でき、自分のペースを守りやすい。
- リアルな現場情報: 年間4,000件以上の病院訪問により、内部事情に詳しい。
【体験談】「無理な勧誘」への不安が「人生相談」に変わった日
レバウェルでは、はじめに電話相談をします。
最初は「電話相談をしたら、強引に転職を勧められるのでは?」とかなり警戒していました。
しかし、実際に話してみるとアドバイザーは非常に親しみやすく、こちらの現状や悩みを丁寧に聞き取ってくれました。



業界専任の方なので、技師特有の苦労や専門スキルの話を深く理解し、共感してくれたのが嬉しかったです。
気づけば「職場に求める優先順位」や「今後どの分野を伸ばしたいか」といった話をして、予定の40分を大きく超えて1時間も話し込んでしまいました。



まるで人生相談
プロからの一言で得られた自信
面談の中で印象的だったのは、「あなたが持っている資格やスキルは市場で重宝されるので、より良い条件の求人は必ずあります」と断言してもらえたことです。
この時、すぐに希望通りの求人があったわけではありませんでしたが、
- 良い案件が出たらLINEで通知してもらう
- (転職を急がないので)半年後に改めて最新情報を教えてもらう
という、こちらのスタンスを尊重した約束をしてくれました。
注意?半年後のアプローチ
半年後、約束通りに連絡をくれました。ただ、その時期はちょうど本業が多忙で、転職を考える余裕がなかったため電話に出ませんでした。
そうすると何日も電話をかけてきて、少ししつこかったなと感じました。(希望を言ったのは僕ですが^^;)
「忘れないでいてくれた」という誠実さの裏返しではありますが、人によっては少し「しつこい」と感じてしまうかもしれません。
自分の状況が変わった時は、早めに「今は不要です」とLINE一通入れておくのが、スマートに使いこなすコツだと言えそうです。
医療技師専門の転職なら【レバウェル医療技師】 放射線技師の求人を探す企業系


JACリクルートメント
放射線技師は基本的には病院やクリニックで働くことになりますが、実は企業で働くという選択肢もあります。
例えば、医療機器の開発や、現場のスタッフに操作説明・教育を行う「アプリケーションスペシャリスト」といった職種です。
「今の自分のスキルで、病院の外でも通用するのか?」という可能性をはっきりさせるため、ハイクラス転職に定評のある「JACリクルートメント」を活用しました。
JACリクルートメントの3つの強み
- ハイクラス・専門職への圧倒的な強さ: 管理職や外資系、専門性の高い技術職の求人が豊富。
- 質の高いコンサルタント: 各業界に精通したアドバイザーによる手厚いサポートが受けられる。
- 大手・優良企業のネットワーク: 給与水準や福利厚生が整った、年収アップを狙える企業が中心。
【体験談】「企業」という別世界をのぞいて感じたこと
スマホやPCから手軽に登録でき、UIも非常に使いやすかったのが印象的でした。
提示される求人は大手企業が中心で、提示年収の高さには正直驚かされました。
しかし、実際に「病院の外」を目指そうとすると、次のような厳しい現実(デメリット)も見えてきました。
- 求められるスキルの高さ: ハイクラス特化ゆえに、臨床経験だけでなくプラスアルファの能力(語学力やビジネススキルなど)がシビアに求められる。
- 特定職種の求人数: 総合型サービスに比べると全体の求人数は限られており、医療職や地方の案件はさらに少なめ。
- 物理的なハードル: 年収アップが見込める案件は都市部に集中しており、地方在住のままでは転職のハードルが高いと感じた。
- 連絡の頻度: 担当者にもよりますが、電話やメールの連絡が非常に多く、本業が忙しい時期には少し負担に感じる場面もありました。
自分の「理想」を再定義するきっかけに
JACリクルートメントを通じて分かったのは、「高年収には、それ相応の覚悟とスキルが必要である」という至極真っ当な事実でした。
都市部でのメーカー勤務という「別の可能性」を調べることで、「自分にとって、今一番大事なものは何か?」を冷静に見つめ直すことができました。
ただ「自分は年収をアップさせたい」という強い意志がある人にはかなり良いサイトだと思います。



何が一番大事だったの?



病院での仕事も嫌いじゃなかったんだ。



好きな仕事をするって大事だよね。
ビズリーチ
「自分から動くのは怖いけど、誰かに評価してほしい」。
そんな時に活用したのが、スカウト型転職サイトの最大手「ビズリーチ」です。
自分の経歴を登録しておくだけで、気になった企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く仕組み。
自分では想像もしていなかったような大手企業から連絡が来ることもあり、新しい発見が得られるのが魅力です。
ビズリーチの3つの特徴
- ハイクラス特化: 年収600万円以上の求人が豊富で、高評価なスカウトが多い。
- 一流のヘッドハンター: 厳しい審査を通過したプロのヘッドハンターが多数在籍。
- 「待つだけ」の効率性: 職務経歴書を一度登録すれば、忙しい日々の中でもスカウトを待つだけで市場価値が測れる。
【体験談】「思ったよりスカウトが来た」
正直、「地方の放射線技師にスカウトなんて来るのかな?」と半信半疑でしたが、結果は予想以上に多くのスカウトが届きました。
1ヶ月程度の登録で20件くらいスカウトがあり、年収も大幅に高い求人もたくさんありました。
多くのスカウトが来たことで、自分の市場価値を知ることができて自信に繋がりました。
ただし、実際に使ってみて感じた「注意点」もいくつかあります。
- ミスマッチなスカウト: 自分が希望する仕事とは全く関係のない職種の案内が届くことも多く、情報の取捨選択が必要です。
- 登録審査の壁: 一定のスキルや経歴がないと審査を通過できない場合があり、誰でもすぐに使えるわけではありません。
- 有料プランがある: 有料プランに契約しないと求人検索でヒットする求人を出している企業名が非公開&応募不可という制限もあります。
「市場価値」を測るための賢い使い方
ビズリーチを有効活用して、本気で転職活動をするなら企業の詳細もわかる有料プランがいいと思います。
しかし、僕のように「自分の市場価値を調べるだけ」なら、無料プランの範囲内で十分だと感じました。
届くスカウトの「数」や「内容」を眺めるだけでも、自分の経歴が今の社会でどう見られているのかを客観的に測ることができます。
もし希望の求人が来なければ、条件を絞り込んで反応を見ることで、自分の立ち位置をさらに細かくチューニングしていくことが可能です。
もしかして今の職場は「そんなに悪くない?」


4つの転職サイトを使い、今の職場との「比較対象」を持つことで、意外な事実にたどり着きました。
転職活動(市場価値の調査)で気づいた3つのこと
- 放射線技師としての条件: 同じ技師という立場なら、今の職場の条件は決して悪くない。
- 年収と仕事内容のバランス: 企業へ行けば年収は上がるが、それが必ずしも「自分がしたい仕事」とは限らない。
- 自分の「好き」の再発見: 僕は今の「放射線技師」という仕事が嫌いではない。むしろ、この仕事が好きである。
「今の環境って、実はそれほど悪くないのかもしれない」
年収が高い仕事は、探せばいくらでもあります。
でも、僕にとって仕事で一番大切なことは、単に「お金を稼ぐこと」だけではありませんでした。
思考のシフト:お金のためではなく「喜び」のために
転職サイトを使って、自分にとって一番大事なことを見つめ直しました。
もちろんお金もたくさん稼ぎたいですが、
それよりも大事だと思ったことは、「自分の好きな仕事をしてやりがいを感じたい」ということでした。
「お金のために働くのではない。誰かの役に立ち『喜ばれる』ために働く」
そう考えが変わった瞬間から、仕事への向き合い方が劇的に変わりました。
これまで感じていたストレスが「自分を成長させる刺激」に変わり、あんなに苦しんでいた自律神経の乱れや、仙腸関節症による腰痛までもが改善に向かっていったのです。
この考えを教えてくれるきっかけになった本を次の記事で紹介します。




まとめ:転職サイトは「自分の価値を知るためのツール」
結局、僕は今の職場に残る決断をしました。
でも、これは「仕方なく残る」という諦めではありません。
外の世界を知り、自分の市場価値を客観的に見た上で、納得して選んだ「今の道」です。
自分の市場価値を知ったことで、自分自身に自信を持つことができました。
そのおかげか、職場でのプレゼンや学会での研究発表など、より「人の役に立ちたい」という前向きな行動に繋がっています。
もし、あなたが今、職場に対して強い不満や不安を感じているなら、まずは「自分の価値」を調べてみてください。
転職サイトに登録したからといって、必ずしも「転職しなければならない」わけではありません。
- 今の自分の値段を知る
- 外の世界の可能性を知る
- 自分の本当の望みを知る
こういったきっかけを探すために転職サイトを使ってみてください。
自分の価値を再認識できれば、今の職場で見える景色も、明日への活力も必ず変わります。
その一歩が、あなたにとっての「本当にしたいこと」を発見するきっかけになるかもしれません。



コメント