月曜日の朝、アラームの音で目が覚める。天井を見上げて「あと5分……いや、このまま会社が休みになればいいのに」と思う。30代になり、責任は増えるのに給料はそれほど上がらない。通帳を見ては溜息をつき、SNSでキラキラした同世代を見ては焦る。僕もずっと、そんな不安の中にいた。
そんなとき、この衝撃的なタイトルの本に出会った。遠藤洋さんの著書『働きたくないけどお金は欲しい』だ。結婚や出産、マイホームと出費が増える30代だからこそ、一度読んでおきたい一冊だった。
この記事では、この本を読んで僕の人生観がどう変わったのか、特に30代の僕に刺さったポイントを正直に書いていく。
- 『働きたくないけどお金は欲しい』はどんな本か
- この本で学んだ「働くこと」の本質
- この本で学んだ「投資」の本質
- 読んだあとに僕が実際に変えた行動
『働きたくないけどお金は欲しい』は、どんな本?
「働かずにお金が増える」
そんなことができたら誰も苦労しない。
でも、もしそんなことが可能だったらどんなに幸せだろう。
この本は、そもそも「働くとは何か?」という疑問からスタートする。
- どうすれば“働かなくても生きていける”状態になるか
- 投資とは何か?どう始めればいいのか?
- お金の価値、モノの価値をどう見極めるか
- 資産形成のために必要なマインドセット
といったテーマに話が広がっていく。
金融リテラシーに自信のない人でもわかりやすい内容で、
読んだ後には
「お金に対する見方」
「働き方の価値観」
「投資の第一歩」
について、しっかりとした軸が自然と身についていた。
僕の背中を押した「5つの言葉」
この本で特に印象に残った5つの考え方を、僕自身の受け止めとあわせて紹介する。
① 人生の真のスタートライン
お金はあるけど仕事漬けの日々と、お金はないけど好きなことをして生きる日々。どちらが幸せだろうか。本書を読んで僕が考えさせられたのは、朝起きて仕事に縛られず、自分のやりたいことができる状態こそが本当に自由な人生で、そこからが人生の本当のスタートなのではないか、ということだった。
「何のために働いているのか」「今頑張ってどんな将来にしたいのか」——そう自分を見つめ直すきっかけになった。僕は旅行が好きなので、たくさん旅行ができる日々を思い描きながら前に進んでいる。
② 「働く」とは、相手を喜ばせること
以前の僕は「お金を稼ぐために働く」と考えていた。でもこの本を読んで、働くとは「相手に喜んでもらい、そのお礼としてお金を受け取ること」なのだと捉え直すようになった。
どれだけ一生懸命働いても、相手に喜ばれなければそれはただの自己満足になってしまう。逆に、多くの人を喜ばせることを考えている人ほど、多くのお金を手にしている。これは他の仕事の本でも繰り返し語られる共通点だと感じた。
では、相手を喜ばせるとは具体的にどういうことなのか。どんな人になればいいのか。そこをもっと深く知りたくなったときに読んでほしいのが、永松茂久さんの『喜ばれる人になりなさい』だ。喜ばせようとして自分を後回しにするのは違う——その本質を学べる一冊で、僕は別記事に感想をまとめている。
相手を喜ばせるとは
相手を喜ばせるってどういうことなんだろう。
どんな人になればいいんだろう。
そんな時に読んでほしいのが、
永松茂久さんの「喜ばれる人になりなさい」です。
喜ばせようとして、自分のことを後回しにするのは違います。
この本で喜ばせる人の本質を学ぶことができます。

③ 「投資 = 有能な他人に便乗すること」
「投資」と聞くと、ギャンブルや、お金持ちがやることというイメージが強かった。でもこの本では、投資を「有能な他人の力や時間に便乗して、お金を稼いできてもらうこと」と説明している。
つまり、自分が働かなくても誰かが価値を生み出してくれる仕組みをつくるのが投資だということだ。自分でゼロからビジネスを立ち上げるのは大変でも、世界的な企業の株を持てば、自分が寝ている間もその企業が成長して資産を増やしてくれる。
この「便乗」という考え方は、僕にとって目からウロコだった。さらに、自分が心から応援したいと思える企業に投資すれば、応援したい気持ちがあるからこそ長期で続けられる。そんな前向きな投資の捉え方も得られた。
④ 「価値>価格を見極める力が、投資にも人生にも必要」
物価高のせいで、「半額セール」「期間限定」という言葉につい飛びついていた。でもこの本を読んでから、モノの値段だけを見るのではなく、「将来、買ったときより価値が上がるのか」「他人が欲しがるものか」を考えるようになった。この視点を持つと、本当にいい買い物ができる。
たとえば住宅ローンを組んでマイホームを買っても、将来その価値が落ちて元が取れないなら、それは資産ではなく負債でしかない。仮に30年ローンを組めば、その瞬間から「銀行のために30年働く契約」が始まるとも言える。最近では50年ローンもあると聞くと、改めて契約の重さを考えさせられた。
こうした「リセールバリュー(再販価値)」の考え方は、両@リベ大学長の『お金の大学』でより詳しく学べる。なぜこの視点が家計の見直しに重要なのかが理解できるので、あわせて読むのをおすすめしたい。
リーセルバリューについて
リーセルバリューの考え方については、
両@リベ大学長「お金の大学」で学びました。
なぜリーセルバリューの考え方が重要なのかがわかります。
家計を見直したい人はぜひ読んでみてください。

⑤ 「自由を得た人は、次に周りの人を幸せにしたくなる」
本書の終盤には、本当に欲しいのはお金ではなく幸せであり、自分の幸せが満たされたとき、人は次に周囲を幸せにしたくなる、という趣旨のことが書かれている。
まず自分が自由になり、心を満たす。すると自然と、次は周りの人を幸せにしたくなる。投資は企業を助けるものでもあり、自分を救い、他者を助けるための「愛のある手段」なのだと教わった。儲けようという気持ちだけで投資をしてもうまくいかない。企業を応援する気持ちで投資をする——そんな姿勢の大切さが心に残った。
読んだ後に僕が変えた「3つの行動」
「見栄のための支出」をやめた
買い物のときにリセールバリューを考えるようになった。見栄のためのブランド品は買わなくなり、ずっと欲しかった家についても「本当に欲しい」と心から納得できたときに買おうと決めた。判断の軸が一つできただけで、無駄な出費が確実に減った。
「相手を喜ばせる」視点で仕事に取り組んだ
お金のために働くのではなく、誰かを喜ばせるために働く。そう意識を変えただけで、仕事へのモチベーションが上がり、重要な仕事を任される機会も増えてきた。仕事に対する思いは、思っている以上に周りに伝わるのだと実感している。
お金の勉強を始めた
欧米に比べると、日本の金融教育は大きく遅れている。国も投資を後押しする制度を整えてはいるが、まだ普及の途中だ。その結果、お金の勉強をしている人とそうでない人とで、資産に大きな差が生まれてしまう。この一冊で、お金を稼ぐことや投資の本質を学び、自分なりの軸を持つきっかけをもらえた。自分で学ばなければ取り残される——そんな危機感も、行動を始める後押しになった。
この本がおすすめな人

この本はこんな人におすすめです。
- 投資を始めたいけど、怖いと感じている人
- マイホームや大きな買い物を迷っている人
- どうして働くのだろう……とモヤモヤしている
- お金の価値観を根本から見直したい人
結婚や出産、マイホームの購入など出費が多い30代。
そんな30代だからこそ抑えておきたい仕事やお金の本質を学べる1冊だった。
まとめ
『働きたくないけどお金は欲しい』は、決して怠けたい人向けの本ではない。むしろ「働くこと」「お金を稼ぐこと」「投資すること」の意味を、本質から考え直させてくれる一冊だ。
自分にとって何が本当に大切なのか。それを見つめ直すきっかけになった。これからお金の悩みが増えていく30代が最初に読む一冊として、自信を持っておすすめできる。
▶️僕が実際に読んだ『働きたくないけどお金は欲しい』はこちら
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