はじめに:日曜日の夜、得体の知れない不安
「明日からまた仕事か……」
日曜日の夕方、サザエさんが始まる頃に溜息をつく。
そんな毎日を繰り返していませんか?
20代の頃は、仕事を覚えるのに必死で、
ただがむしゃらに走ってこれたかもしれません。
でも、30代に入って生活が落ち着いてくると、
ふとこんな疑問が頭をよぎります。
「私は、死ぬまでお金のためにだけ働き続けるんだろうか?」
そんな時に、
私の視界をパッと明るくしてくれたのが、
新井和宏さんの著書
『幸せな人は「お金」と「働く」を知っている』
でした。
この記事では、私がこの本から学んだ「幸せの正体」と、
明日から仕事に向かう足取りが少しだけ軽くなる考え方をご紹介します。
『幸せな人は「お金」と「働く」を知っている』とは?
著者の新井和宏さんは、かつて外資系金融機関などで数千億円という天文学的な「お金」を動かしてきた、いわばお金のプロフェッショナルです。
そんな彼が、鎌倉投信という「いい会社」を応援する投資信託会社を立ち上げ、多くの経営者や働く人を見てきた中でたどり着いたのが、本書のテーマである「お金・働く・幸せ」の三角形です。
本の構成(目次)
- 第1章:これからあなたたちが生きる世界
- 第2章:「お金」を知る
- 第3章:「働く」を知る
- 第4章:「幸せ」を知る
- 第5章:あなたらしい幸せの見つけ方
- 第6章:社会を形作るものすべてに感謝を
この本は、単なる「精神論」ではありません。
お金の本質を知り尽くした著者が語るからこそ、一言一言に重みがあり、私たちの乾いた心にスッと染み込んでくるのです。
僕の価値観を壊した「3つの衝撃」
この本を読んで、僕が特に「衝撃」を受けた3つのポイントを深掘りします。
① お金は「目的」ではなく、ただの「道具」である
多くの人が、
「年収1,000万円になれば幸せになれる」
「貯金が3,000万円あれば安心だ」
と、数字を目標にします。
しかし、新井さんはこう断言します。
「お金があることと、幸せはイコールではない」
お金はあくまで、何かを実現するための「道具」に過ぎません。
道具そのものを集めることに必死になり、
それを使う目的(どう生きたいか)を忘れてしまうことが、
現代人の不幸の根源なのだと気づかされました。
② 「働く」とは「傍(はた)を楽にする」こと
僕の中で最も大きなパラダイムシフトが起きたのが、この言葉です。
働く = 傍(はた)を楽(らく)にする
これまでの僕は、「お金をもらうために働く」と考えていました。
お金を目的にしていたので、給料が上がらないと不満が出るし、嫌な仕事はただの苦行でしかなかった。
でも働くことの本質は、
自分の周囲にいる人(傍)を楽にしたり、喜ばせたりすること。
「誰かの役に立った結果として、お金が付いてくる」
お金が目的ではない!
そんなふうに考えて働いてみると、
今の仕事にやりがいを感じるようになったり、
お金に対する執着も少なくなって心がとても軽くなりました。
③ 幸せは「絶対的なものさし」で決める
「あの人は自分より若くて稼いでいる」
「同級生が家を建てた」
SNSを見れば、嫌でも他人の生活が目に入り、自分の幸せが揺らいでしまいます。
しかし、本書が説くのは、
「自分の中にある絶対的なものさし」を持つ大切さです。
「ありがとう」を求める(他人軸)のではなく、
自分が誰かの役に立てたことに感謝する(自分軸)。
感謝されなかったとしても、「もっと貢献できるチャンスがある」と捉える。
この「幸せの自給自足」ができるようになれば、
職場の人間関係や評価に一喜一憂しなくて済むようになります。
30代の僕が実際に「変えたこと・始めたこと」
本を読んだだけで満足せず、僕が実践した「小さな変化」を3つ共有します。
「お礼」を期待しない
仕事で何かを手伝った時、「ありがとう」と言われないとイラっとしていた自分に気づきました。今は「自分の修行の場を与えてもらった」と考えるようにしています。不思議と、そう思うようになってからのほうが、自然と感謝されることが増えました。
つまり、相手に「ありがとう」と言ってもらうことを目的にしてはいけないということ。
誰かの役に立とうと思って頑張っても「ありがとう」と言ってもらえないと不満を感じてしまうからです。
自分軸を持つ
感謝されないと不満に思うのは他人軸で生きてしまっているのです。
そこを一転して、「ありがとう」と言われなかったということは、もっと相手に貢献できるチャンスがあるんだ、そんな機会を与えてくれたんだと考えることが自分軸で生きるということ。
こう考えれば、自分も成長できるし、幸せな思考ができると学ぶことができました。
この本もおすすめ!
一緒におすすめしたい本が遠藤洋さん著「働きたくないけどお金は欲しい」。
今回紹介した「幸せな人は「お金」と「働く」を知っている」。
この本と共通した部分も多く、
働くこととは「相手をよろこばせること」という考え方や、
それをもとにしたお金の稼ぎ方まで教えてくれるので、
ぜひ一緒に読んでほしい本です。
この2冊を合わせて読むことで、
「心を満たしながら、現実的にお金も手に入れる」という理想のバランスが見えてきます。
まとめ:あなたは、どんな「ものさし」で生きますか?
この本は、以下のような人にこそ読んでほしい「心の処方箋」です。
- お金のために働くことに限界を感じている人
- 「いい会社」や「自分らしいキャリア」に迷っている人
- 他人の成功を見て、焦りや嫉妬を感じてしまう人
30代は、まだ人生の序盤です。
今このタイミングで、
「お金」と「働く」の本当の意味を知ることは、
これから先数十年を「自由で穏やかなもの」にするための、
最大級の投資になります。
まずは、コーヒーを1杯飲むようなリラックスした気持ちで、
この本を開いてみてください。
読み終わった後、あなたの「仕事」の見え方が、
きっと昨日とは違っているはずです。

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