第1種放射線取扱主任者を取ってよかった?資格手当1万円/月の現役技師がリアルを語る

第1種放射線取扱主任者
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「第1種放射線取扱主任者って、取る意味あるのかな」

放射線技師を目指す学生や、これから資格に挑もうか迷っている若手技師なら、一度はそう考えたことがあるんじゃないだろうか。

僕は地方の総合病院で働く、10年目(※2026年時点)の放射線技師だ。そしてこの第1種放射線取扱主任者の資格を持っている。結論から先に言うと、僕の場合はこの資格で月1万円の資格手当がつくようになった。年にすれば12万円。決して小さくない。

この記事では、最新の試験攻略法ではなく、実際に取得して現場で働いている僕だからこそ書ける「取ってどうだったか」のリアルを、正直に書いていく。手当のこと、講習のこと、社会人の勉強のしんどさ。受験を迷っている人の判断材料になればうれしい。

この記事でわかること
  • 第1種放射線取扱主任者を取ると、実際どんな見返りがあるのか
  • 僕の取得ルート(学生で筆記合格→就職後に講習)のリアル
  • 講習や勉強がどれくらい大変だったか、正直なところ
目次

そもそも第1種放射線取扱主任者とは

第1種放射線取扱主任者は、放射線を扱う施設で、その安全管理を担うための国家資格だ。

放射性同位元素や放射線発生装置を使う事業所には、法律でこの資格を持つ主任者を置くことが義務づけられている。病院はもちろん、研究機関や工場など、放射線を扱う幅広い現場で必要とされる。

試験範囲は物理・化学・生物から法令まで幅広く、放射線技師の国家試験とはまた違った専門性が問われる。ただ、試験の細かい範囲や最新の制度は時期によって変わるし、今は対策テキストも問題集も充実している。そのあたりの最新情報は、公式サイトや専門の対策サイト、最新の問題集で確認してほしい。

この記事では、そこには深入りせず、あくまで「取った人間の体験」に絞って話を進める。

僕の取得ルート:学生で筆記合格→就職後に講習

意外と知られていないけれど、この資格は「筆記試験の合格」と「講習の修了」が別のタイミングで進められる。僕の場合は、大学生のときに筆記試験に合格し、就職してから第2次講習を受けて資格を取得した。

これは結果的に、すごく良い順番だったと思っている。学生のうちは、社会人に比べれば時間に余裕がある。まとまった勉強時間を確保しやすいうちに、難関である筆記試験を突破しておく。そして働き始めてから、残りの講習を受けて資格を完成させる。この流れなら、社会人になってから一番大変な筆記の勉強に追われずに済む。

もし今、放射線技師を目指す学生でこの記事を読んでいる人がいたら、僕は「筆記だけでも学生のうちに受かっておくといい」と伝えたい。後で振り返って、これは戦略的に正解だったと感じている。

講習は平日5日間。有給を使って1週間出張した

社会人が一番気になるのは、「働きながら講習なんて受けられるの?」というところだと思う。ここは正直に書いておく。

2次講習は、平日5日間にわたって行われた。僕は有給休暇を使い、1週間まるごと出張するような形で受講した。つまり、まとまった休みを取る必要があるということだ。土日にちょこちょこ通って終わり、というわけにはいかない。

これは、職場の理解やスケジュール調整がそれなりに必要になることを意味する。繁忙期に1週間抜けるのは難しいし、有給の残り具合とも相談だ。逆に言えば、こうした調整の手間があるからこそ、時間の自由が利く学生のうちに筆記を終えておく価値が際立つ。働きながら筆記と講習を両方こなそうとすると、負担はかなり大きくなる。

ただ、この1週間は大変なだけではなかった。むしろ、今思い返すと楽しい思い出のほうが多い。

まず面白かったのが、講習に集まっている人たちの顔ぶれだ。第1種放射線取扱主任者は放射線を扱うさまざまな業界で必要とされる資格なので、講習には病院の放射線技師だけでなく、研究者やメーカーの技術者など、いろいろな職種の人が来ていた。むしろ放射線技師は少数派で、ふだんの職場では関わることのない異業種の人たちと話せたのは、新鮮で刺激的な経験だった。同じ資格を目指す仲間として、休憩時間に情報交換をしたりして、視野が広がった気がする。一緒に飲みに行ったりもした。

そして講習が終わった後の時間は、基本的に自由だ。僕は出張先の街で観光をしたり、その土地のおいしいものを食べに行ったりして、夜はしっかり楽しんでいた。勉強のための1週間ではあったけれど、ちょっとした小旅行のような気分も味わえた。

講習中は毎回、内容の理解度を確認するテストがある。これだけ聞くとプレッシャーに感じるかもしれないが、講習をきちんと聞いていれば難しくはなく、集中して取り組めばすぐに終わる。早めに片付けてしまえば、その分だけ早く自由時間に入れる。だから僕は、テストはさっさと終わらせて遊びに出かける、というスタイルで乗り切っていた。大変さの中にも、こういう息抜きの余地はちゃんとあるということは、これから受ける人に伝えておきたい。

社会人の勉強は、とにかく疲れる(正直な話)

講習自体には楽しい面もあったけれど、資格取得の道のりでもう一つ、これから挑む人に正直に伝えておきたいことがある。社会人になってからの勉強は、本当に、とにかく疲れる。

仕事で一日中立ちっぱなしで検査をこなし、当直明けでぼんやりした頭で帰宅する。そこから机に向かって専門書を開くというのは、学生時代の勉強とはまったく別物のしんどさがある。気力も体力も、すでに仕事でかなり使ってしまっているからだ。僕も「今日は疲れたから明日やろう」を何度繰り返したかわからない。

だからこそ、もし可能なら時間に余裕のある時期に勉強を進めておくのが理想的だ。とはいえ、社会人になってから挑戦する人も当然いるし、それは立派なことだ。大変なのは間違いないけれど、その先には、ちゃんと見返りが待っている。次はその話をしたい。

取ってよかったこと:資格手当が月1万円ついた

苦労して取った資格だけれど、取ってよかったと心から思える理由がある。資格手当が月1万円つくようになったことだ。

これは大きい。月1万円ということは、年間で12万円。しかも、一度資格を取ってしまえば、この手当は毎月、継続して支払われ続ける。当直のように体を削って稼ぐお金とは性質が違う。働き方や体調に関係なく、安定して上乗せされるのだ。

僕は別の記事で「放射線技師が年収を上げる方法」を書いたのだが、その中でも、当直が『その月だけ』の収入なのに対して、資格手当は『ずっと続く』収入だという話をした。

30代になって当直の疲労が抜けにくくなった今、僕はこの「消耗せずに毎月入ってくる」資格手当のありがたみを、より強く感じている。試験勉強のしんどさは、毎月の明細を見るたびに報われている。

ただし、一つ大事な注意点がある。資格手当の金額や、そもそも手当がつくかどうかは、勤務先の病院や施設によって大きく異なる。僕のケースは月1万円だったが、もっと高いところもあれば、手当の制度自体がないところもある。これから就職・転職する人は、その施設の資格手当の扱いを事前に確認しておくことをおすすめする。

▶ 関連記事:放射線技師が年収を上げる6つの方法

こんな人には取得をおすすめしたい

僕の体験をふまえて、この資格の取得をおすすめしたいのは、こんな人だ。

こんな人におすすめ
  • 放射線を扱う仕事を、これから長く続けていきたい人
  • 資格手当で、安定的に収入を底上げしたい人
  • まだ時間に余裕のある学生で、将来に向けて武器を増やしたい人

逆に、すぐに目に見える直接の見返りだけを求める人にとっては、筆記の勉強や1週間の講習という負担は、少し重く感じるかもしれない。それでも僕は、長い目で見れば取っておいて損のない資格だと思っている。特に学生のうちに筆記を突破しておけるなら、その価値は大きい。

まとめ:苦労はあったけど、毎月の手当で返ってきた

第1種放射線取扱主任者の取得には、筆記試験の勉強や、平日5日間の講習という手間がかかる。社会人になってからの勉強は、正直かなり疲れる。それは間違いない。

でも、その苦労は、月1万円という資格手当の形で、毎月確実に返ってきている。体を消耗せずに収入を底上げできる手段として、僕はこの資格を取ってよかったと思っている。もし今、取ろうかどうか迷っているなら——特に時間のある学生なら——挑戦してみる価値は十分にあると、取得者として伝えたい。

お金の不安とどう向き合ってきたかは、こちらの記事にもまとめている。あわせて読んでもらえたらうれしい。

▶ 関連記事:お金の不安をなくすために僕がやった5つのこと

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この記事を書いた人

地方の総合病院で放射線技師として働いて10年目。
第1種放射線取扱主任者や専門技師資格を取得。
しかし給料は上がらない現実に焦りを感じ、お金の勉強・新NISA・副業(ブログ)を始めた。「不安を行動に変えた体験」をそのまま記録しています。同じ悩みを持つ30代に届けば嬉しいです。

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